趣味に生きる

紫鯖で活動してい『た』、とあるランサーの日記。

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第二十夜 ”紅月の下で”

小説っぽい読み物 2008/0627 Fri 20:07:19
どうも、オールスター戦で日夜深夜秘密なるものに行っています。

こんばんは、ティルナです ヽ( ゚∀゚)ノ


さて、オールスター戦に関していろいろ活動は行っているのですが・・・

どうやら7月に食い込んでしまいそうな予感。

詳しくは言えませんが、ようするにリア関連です。

6月開催とか言っておきながらこの始末。

このままだと、そのまま企画がお蔵入り、なんてことが起きないように、早期決着&解決に

努めて行きたいと思いますので、もうしばらくお待ちください。

祭りは近い

あ、ルールの詳細なんかは狂月の後に・・・




それでは、本編をお楽しみください m<_ _>m
空中に投影された映像に、息を呑む。

怪我を負っているはずのヴォルターさん。

殺されたはずのローザさん。

そして

「・・・ルイ」

中央に映し出されている人物に、思わず声が出る。

怨嗟ひしめく骸の間を疾走し、瞬く間に骸共を無に帰していく。

奴が駆けつけてくれた事実に、思わずまぶたが熱くなりかける。

・・・一方、目前で立ち尽くす彼女は忌々しく、三つ並んだ映像のうち、左の方を見ていた。

その映像には、タバコを吸って気だるそうな表情をした、ローザさんが立っていた。

「ローザ!!」

映像を見たまま、彼女は静寂を打ち破るかのような声をあげた。

彼女と俺しかいない室内に、声がこだましていく。

と、こちらの声が聞こえるようになっているのか

映像の中で立ち尽くす彼女が、こちらに振り向いた。

「・・・使い魔を使って実況中継とはな。随分と立派な身分になったものじゃないか、ルティ」

ローザさんは特に驚くことも無く、まるで世間話をするかのように、そう言った。

その返事に触発されたのか

「そんなことはどうでもいいわ、それよりも―――」

なぜ生きているのか。

険しい表情をした彼女は、恐らくそう言うつもりだったのだろう。

が、それを言い終える前に

「なぜ生きているのか、などと野暮な質問はするなよ?ルティ。あまり私を失望させるな」

映像の中のローザさんが、彼女の弁を一言に伏した。

「く・・・!」

忌々しげに声を上げる彼女に、映像の中に立ち尽くすローザさんが、冷徹な微笑を浮かばせる。

「わからない。あの時、確かに私はお前を殺したはずだ!にもかかわらず、お前はそこにいる。なぜだ、なぜ生きている、ローザ!」

宙を見上げながら、彼女は絶叫に近い声をあげた。

それほどまでに、彼女にとってローザさんが生きているという事実は、不可解なことなのだ。

一方、そのような声をかけられた本人は、再びつまらなそうな表情に戻る。

「そんな質問はするなと言っただろう、ルティ。私が生きてこの場にいるのであるならば、それでいいじゃないか。・・・まぁ、いいか。骸共の相手で少々退屈していたところだ。特別に教えてやるとしよう」

そう言うと

彼女はおもむろにワイシャツの胸ポケットからタバコを一本取り出すと、火をつけた。

その仕草や言動が、間違いなくローザさん本人であるという事実を、彼女に突きつける。

ふぅ、と空中に白い息を吐き出すと、ローザさんは

「教えるにしてもほとんど答えは出てるんだがね。お前も一度口にしたことだぞ、ルティ?」

確認を取るかのような視線が、映像越しに彼女を捉える。

そんな彼女の視線を、ルティは忌々しげに見つめる。

「以前、私と対峙した時に、お前は言ったな?『フェルディナンドはあらゆる技術を極めしゆえに堕落させられた一族なのだ』と。無論、その家系に生まれた私にも、例外なくそうした「教育」が施された。技術を極限まで高め、技術のために技術を磨いていくのが、フェルディナンドをフェルディナンドたらしてめていたことであることも、話したはずだ。その過程でね、ルティ。私は悪魔としての技術もそうだが、ネクロマンサーとしての技術も磨いていたのさ。もっとも、人に得手不得手があるように、『私たち』にも同様のことがあるのは言うまでも無いだろう。結果、ネクロマンサーの技術はたった一つだけしか極限まで磨けなかった。だが、それが私が今この場に生きている理由にも直結する。・・・ここまで言えば、わかると思うが?」

そこまで言うと、ふぅ、とローザさんはタバコの煙を宙に吹いた。

舞い上がった煙は、まるで霧のように夜空へと消えていく。

ローザさんの話を聞いていた彼女は、そこまで話を聞くと

「ネクロマンサーだと?・・・まさか、お前・・・!」

ありえないとでも言うように、彼女は映像を凝視した。

「そのまさかさ、ルティ。ネクロマンサーのスキルにデビルイリュージョン”擬態する偽りの幻影”というものがある。本来ならばネクロマンサーである自身が悪魔に変身したのだと相手に思い込ませ、自身が設置した影に攻撃対象が移るように仕向ける技法なんだがね。数十年か、数百年か、ひたすらこの技術を研鑽していった結果、私は自身の影でありながら、オリジナルである『ローザ』と全く同質である、同位体を作り出すことに成功したのさ」

もっとも、その影はお前に殺されてしまったがね、とローザさんは皮肉げに言うと、タバコを

地面へと捨てた。

「なら・・・私があの時相手をしていたのも・・・!」

「私の影だ。しかし、この技術にも難点があってな。本来の用途以上の使い方をされれば、当然、それに伴うリスクも高くなる。幻影にすぎないものを自身と全く同じものにしてしまうんだ。私がこの影を再び生み出せるようになるには、数十年の時間を要することになる。クールタイムとは名ばかりの、事実上の打ち止めだ」

肩をすくめつつ、ローザさんはそう言った。



「まぁ、そんなことはどうでもいいか。さて、私から質問だ。アルタはそこにいるのか、ルティ?」

映像越しに、ローザさんは見えないはずの彼女を見ながら問いかける。

その問いかけに

「えぇ、今は私の目前に立っているわ」

落ち着きを取り戻しつつ、彼女はそう言った。

「そうか。奇しくも、『あの時』私が言ったことが実現しているわけだ。アルタも含め、お前にも言っておくとしよう。運命とはある一つの事象に関連して、他の関連事項をも巻き込みながら発生していく。数奇な運命の演出とは必然であり、時として思わぬ形で表出することもある、ということを覚えておくといいぞ」

俺宛に言われたのであろうその助言に、俺は少々理解出来なかった。

完全には理解出来なかったけれど、一つだけわかったことがあるとすれば、それは―――

「・・・俺がここにいるのも、必然だった?」

呟くように、自身なりの回答を口にする。



「余計なお世話ね、ローザ」

不機嫌にそう言うと、彼女は指をパチンと鳴らす。

音に合わせて、宙に映し出されていた三つの映像が瞬時に消える。

映像を消すと、彼女は改めてこちらを見据える。

「ルティ、お前の計画は、ローザさんが生きていることで失敗に終わったんじゃないのか?」

ゆえに、もう止めろと。

そう言いたくなった。

だが、それを聞いた彼女は―

「・・・ふっふふ、あはは、あはははは!!」

何を思ったか、突然笑い出した。

「・・・何が可笑しい」

「確かに、ローザが生きていたのには驚いたわ。けれど、それが何だって言うの、アルタ?彼女は生きているけれど、結局のところ結末は変わらない。彼女はあの場から動けないだろうし、他の二人も同様よ。単に、使役している骸共が『役立たず』だっただけ。少々予定は狂うけど、私が直に赴けば、それで済む話だわ」

そこまで言って、彼女は槍を片手で回しだす。

ヒュンヒュンと、空を切らせながら、彼女は槍の切っ先を俺に向けると

「・・・というわけで、時間が無いの」

一度だけ、槍が振るわれる。

かかってこい、と。

彼女の構えがそう告げる。

突然発せられる殺気に、まるで得体の知れない怪物の胃袋にいるような、嫌悪感を覚える。

見れば、彼女の槍は既に魔力に満ち溢れている。

「・・・」

心の中で、あの風景を想起する。

その誓いを、今―――

手に取った剣を握り締め、目前の『敵』に向き合う。

こちらの戦う意志を見て取ったのか、彼女は

「始めましょう、あなた(世界)か私、どちらかが生き残るための戦いを―」

立ち尽くす両者が、ゆらりと前方へ歩き出す。



戦いが、始まった。
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