趣味に生きる

紫鯖で活動してい『た』、とあるランサーの日記。

スポンサーサイト

スポンサー広告 --/---- -- --:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

COMMENT

もっと一瞬一瞬の攻防も欲しいところだぬ( ^ω^)
ハクロン | URL | 2008/05/20/Tue 17:46 [EDIT]
ハクさん>
ぐはw ご指摘ありですw
いや~・・・最近執筆時間を削減することが多くなってしまったので、こちらとしても「う~ん・・・」な出来栄えに(泣)
執筆時間を確保するために更新を遅らせるか、きっちり5日ルールを守るか否か・・・
ティルナ | URL | 2008/05/22/Thu 09:02 [EDIT]

COMMENT FORM

name:

mail:

url:

comment:

password:

TRACKBACK URL

TRACKBACK

第十五夜 ”凶ツ夜 鎮魂歌”

小説っぽい読み物 2008/0520 Tue 01:48:36
まずいことになりました。忙しすぎです。

物騒な挨拶でごめんなさい。

そしてこんばんは、ティルナです。

今後は4日に1度更新もちょっと危ういです。

1週間に1度、更新出来ればいいかな・・・

うん、気ままにやっていきたいと思います。

それでは、本編をお楽しみください m<_ _>m
月が、厚い雲に覆われていた。

月の光が届かない地上は、なおも広がり続ける闇を色濃くしていく。

雲に隠れた月は天高く、雲の輪郭のみをその光で照らし上げていた。

されど、やがて吹き始めた夜風によって、月を覆う雲が徐々に流されていく。

厚い雲に隠されていた月が、顔を覗かせる。

顔を出した満月の光が、薄暗いカーテンを開けていくように闇を払拭していく。

闇というカーテンが払われ、露になったそこは

かつてならば林と言われていたであろう土地だった。

否、半刻ほど前ならば、たしかにそこは林だった。

だが、木々と呼ばれたそれらは、無残にもそのほとんどが切株を残すのみとなっていた。

斬られた木々は無造作に折り重なり、さながら築き上げられたバリケードのように、ただ

その身を横たわらせるのみであった。

と、斬られた木々の傍らで、月の光を浴びて対峙する2つの人影があった。

「まったく、こっちは本来ならば前線に立つ者ではないというのに、手加減すらしないとはな。堕ちたものだぞ、ルティ」

紅く長い髪を持った女性が、対峙する相手に向かって、不満げに言った。

「ならば木々なんかに隠れずに、正面から攻めてくればいいじゃない、ローザ。えぇ、いずれ私の物になる土地だもの。これ以上傷を付けるのは、こちらとしても心が痛む限りだわ」

槍を構えたまま、ルティと呼ばれた悪魔が微笑みながら応える。

両者は数メートルほど間を取って対峙していた。

冷たい夜風が、立ち尽くす両者の間を駆け抜けていく。

・・・しばしの沈黙。

ローザと呼ばれた悪魔は片手をポケットに入れたまま、何の構えを取ることも無く

ただ、立ち尽くす。

炎を思わせる紅く長い髪が、夜風に揺らぐ。

一方、ルティと呼ばれた悪魔は、槍を構えたまま微動だにしない。

一瞬でも気を緩ませるでもなく、目前に立つ悪魔の動きを注視している。

称える表情は余裕。

しかし、動きに一切の緩慢は無い。

本来、通常の攻防ならば、彼女は決してローザに負けたりなどしない。

先ほどまでの攻防が、それを証明している。

木を陰に逃げ続けるローザに、彼女は自身の魔力を上乗せした槍で、薙ぎ払い続けた。

だが、結果は現状の通りであった。

彼女は傷一つ付くことなく、あろうことか皮肉まで言っている。

状況は有利、けれど容易に受け入れることも出来ない状況だった。

彼女の懐に安易に攻め入ってはならぬ、と。

これまでの攻防で、宿主かあるいはこの悪魔自身の本能が、そう告げる。

ただ、時間のみが過ぎていった。

両者の間に立ち込める戦意は、衰えることなど無い。

むしろ、それはさらに鋭利な刃物のように、鋭くなっていくのみである。

金と紅の視線が交差する。

永久に続くかのように思われた対峙はしかし

一際大きく吹いた風によって、終わりを告げた。

その風を合図に、槍兵は目前の悪魔に疾駆する。

数メートルもの間合いを一瞬で詰め、槍を振りかぶる。

彼女の槍は、既に目前の悪魔を両断するには十分な魔力で覆われている。

加えて振りかぶった態勢から繰り出される攻撃は、もはや目視すら出来ぬ速度を持って

いることだろう。

この一撃で決める、と。

空気の断層を断ち切らんばかりの轟音が、そう告げる。

さしたる武器も、ましてや鎧など着ていない彼女は、それで絶命するはずだ。

槍兵は確固たる確信を持って斬りかかろうとして

目前に立つ悪魔の口端がやや吊り上がっている事に、気がついた――。








・・・それは、彼女が狙っていた最初で最後の罠だった。

端的に言ってしまうと、彼女は自身が口にした通り

槍を持った彼女に勝つ術を持っていなかった。

すなわち、それが指し示すものは敗北であり、絶対の死。

前線に立つ者ではない自分が、瑣末な結末をよく理解していた。

ゆえに、彼女はたった一つの罠を張った。

先制は、常に敵側に。

後手は、常に自身に。

木を陰に逃げ回り、ただその時を待ち続けた。

そして、彼女は勝負に出た。

物理的な威力を見ても、彼女のそれは自身を両断するには過ぎたるものだ。

血を思わせる瞳もそうだったが、槍を覆う彼女の魔力は、予想以上に美しい紅だった。

たとえそれが自身を殺そうとするものであっても、その美しさに目を奪われそうになる。

その美しさを見るのが今回限りであることを、彼女は一瞬だけ惜しみ

「これで終わりだ、ルティ」

決意の冷笑と共に、そう口にした。






振りかぶった槍が、ローザの銅を払いにかかる。

空気すら両断するほどの速度を伴った槍はしかし

ローザと槍の間の地面から突如として湧き出た、一体の骸により防がれた。

黒々とした両腕の骨が、身体の色を象徴するかのような色をした双剣を握っている。

骸であるがゆえに瞳は無いはずだが、双眸はしっかりとルティを捉えていた。

「・・・な!」

驚愕は、槍兵の口から漏れていた。

使い魔を使われたこともそうであったが、なによりも驚いたことがあった。

「・・・お前の一撃は確かに強力だった。だが、世界にはそれを防ぐことが出来る奴もいる。良い教訓になったじゃないか、ルティ」

槍兵の驚愕を、冷笑を浮かべた悪魔が回答を添えて代弁した。

時間にして数秒にも満たなかったそれは、

「お前の負けだ、ルティ」

明確な勝利と敗北を、告げていた。

金色の瞳が、見開かれる。

瞳に捉われた彼女の身体に、錠前が次々と鈍い金属音を響かせ、身体の自由を奪っていく。

彼女の放った一撃は強力であったがゆえに、生じた隙も大きかった。

ゆえに、ローザの放った幾縛もの呪縛から逃れることは出来ない。

四肢を拘束され、身動きが取れなくなった彼女は、その場に倒れる。

ローザは倒れ行く彼女を、黙って見ていた。

「見つめただけで相手を束縛出来るのね、ローザ。本来ならば攻撃を受けなければ発動しない技能なのに、非常識だわ。それも、フェルディナンドの血筋が成せる業なのかしら」

地に倒れ伏した彼女は、それでも余裕の態度を崩さず、眼前の悪魔にそう言った。

「なに、非常識な面ではお前には敵わんさ。魔力を伴った攻撃といい、奪った他人の身体を本人以上に使いこなす芸当といい、そんなものはそうそうありはしない」

さて、と悪魔は鋭い瞳を改めて彼女に向けた。

「他に言い残す事は」

そう一言だけ、ローザは倒れているルティへ尋ねた。

そんな彼女の問いに、ルティはいいえと一言だけ返した。

倒れ伏す彼女の脇では、双剣を携えた骸が控えている。

ローザの一言で、この骸は容赦なくその剣を振り下ろすだろう。

「安心しろ、命までは取らん。と言っても、お前は完全に消滅させることになるだろうから、結果は変わらないだろうが」

言ってローザは彼女に背をむける。

その背中は、二度と振り向くことは無いと告げている。

背を向けた彼女は、胸ポケットに手を入れると、苦々しく舌打ちをした。

最後の一本は、ルティとの話の中で全て吸い尽くしてしまっていたな、と彼女は記憶

を遡っていた。

こんなこと、タバコを吸っていなければやっていられない、とローザは思考の中で毒づいた。

・・・思えば、なぜ自身はルティと戦うことを選んだのだろうか。

ローザは思う。

今の自分の生活は、恐らくもう二度と得られるものではないということを。

二度と同じ生活は繰り返されることは無く、飽きもしなければ退屈もしないのであるならば

それは、有意義なものに他ならない。

ならば、それを守ってみようと思うのは必然ではないだろうか。

あぁ、けれどもそれは

「そうか、結局のところ、私も世界に動かされてるだけなんだ」

星空を眺めながら、知らずそのようなことを呟いていた。







満月が照らしあげる中

「やれ」

拒否を許さぬ命令が、背中越しに骸へと送られた。
















トスン、とローザは背中から、誰かに押されたような感触を覚えた。

振り返ろうとした彼女は、自身の胸から生えている、一本の矢を見た。

彼女はそれをどう思うことなく、矢の周辺から滲み出す自身の血が、シャツを染め

上げていく様子をただ眺めていた。

程なくして、それが自身の心臓を完全に射抜いていることを、彼女は悟った。

行き場を無くした心臓からの血液が、彼女の口から溢れ出す。

ツー、と彼女は口の端から血を滴らせた。

「詰めが甘かったようね、ローザ」

いつの間に呪縛を解いたのか

ルティは身体に付いた土を払い落としながら、立ち上がった。

骸は既に、ルティにより粉々にされていた。

「エターナルプロジェクター”投影せし凶弾の射手”か。まったく、どこでそんな悪知恵を付けた」

ローザはその場に立ち尽くしたまま、そう返した。

「・・・どこも何も、私と貴女は同じということよ。で、何か言い残す事は?」

先ほど自分がされた質問と同様の質問を受け

「殺しておいてそれもないものだ。まぁ、いい」

そう言って、血を口端から流しつつ、彼女は

「お前は言ったな、ルイに声をかけたが駄目だった、と。アルタには、声をかけたのか?」

そんな質問を、ルティにした。

「アルタには声をかけてないわ。単純な戦闘力では、アルタはルイに劣るから。ルイさえ味方にしてしまえば、それで済むと思っていたんだけど、それも失敗に終わった。だから、声をかけてみようとは思ってる、といったところかしら」

そんな彼女の答えに、ローザはくっくと笑みをこぼしていた。

その笑みが不可解に思え、何が可笑しいの、とルティはローザに尋ねずにいられなかった。

ヒューヒューと、呼吸すら満足にままならない状態で、ローザは

「いや、本人もそうだが、お前も奴の本質を見抜いていないとはな。私はね、ルティ。アルタほど本気にさせたら怖い奴はいないと、私は思うんだよ」

そこまで言って、彼女は一度咳き込んだ。

口から出た血の飛沫が、シャツや草を赤く染め上げていく。

ローザからの返答を黙って聞いていたルティは

「・・・もうそろそろ限界ね。楽しかったわ、ローザ」

微かに微笑んだ後

ルティは自身の槍で以って、目前の悪魔の首をはねた。

活動を停止した悪魔は、サラサラと灰になり、風に乗っていずこかへと消えてしまった。
スポンサーサイト

COMMENT

もっと一瞬一瞬の攻防も欲しいところだぬ( ^ω^)
ハクロン | URL | 2008/05/20/Tue 17:46 [EDIT]
ハクさん>
ぐはw ご指摘ありですw
いや~・・・最近執筆時間を削減することが多くなってしまったので、こちらとしても「う~ん・・・」な出来栄えに(泣)
執筆時間を確保するために更新を遅らせるか、きっちり5日ルールを守るか否か・・・
ティルナ | URL | 2008/05/22/Thu 09:02 [EDIT]

COMMENT FORM

name:

mail:

url:

comment:

password:

TRACKBACK URL

TRACKBACK

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。