趣味に生きる

紫鯖で活動してい『た』、とあるランサーの日記。

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COMMENT

完結ってこの「衝動」がだよね??
wktkして待ってるぜ!!
ハクロン | URL | 2008/04/25/Fri 12:52 [EDIT]
ハクさん>
そうですね、次回で「衝動」を終わらせて第十二夜のほうに進められたら、と思っています。
ティルナ | URL | 2008/04/27/Sun 10:18 [EDIT]

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第十一夜 ”衝動(中)”

小説っぽい読み物 2008/0425 Fri 00:30:33
こんばんは、作者です。

遅くなって申し訳ないです。

おまけに今回も今回でなんと言う半端な区切り@@

リアが忙しいのがこんなに辛いとは il||li _| ̄|○ il||li

次回で、完結・・・出来たら・・・いいな・・・

とりあえず、本編をどうぞ m<_ _>m
「じゃ、先に行ってるから」

白い三日月に照らされた塔を背景に、ルイは私にそう告げた。

軽く頷き返すのを見て、彼は塔の闇に混ざっていく。

シャドウスニーキング”影潜り” と呼ばれる彼のスキルは、実に洗練されている。

ルイのそれは闇に紛れるでは無く、完全な同化に近い。

闇に紛れた彼の姿を捉えることは、私でも難しいだろう。

ただ、攻撃すればさすがに存在がばれてしまうのは、致し方ない。

あくまでも彼のそれは、隠密用である。


ルイが出発してから半刻ほど。

「さて、そろそろかしら」

頃合を見て、塔に入ろうと移動する。

ルイが私より先に塔に入るのには、訳がある。

一つ、万が一強敵に出くわした場合、全滅をさけるため。

二つ、罠があった場合、シーフであるルイが全て解除するため。

以上の二点である。

あとはまぁ・・・個人的だが、厄介ごとを全て彼に任せられる、ということもある。

少々人が悪いかと思いつつ、入り口に立つ。

塔に入る前に、準備していたものをカバンから取り出した。

空の手の平に出現したそれは、月明かりを浴びて金色に輝く、リングだった。

指輪の一つを外し、装着する。

指に通していくにつれ、両足のつま先、頭、両腕の三箇所から、徐々に姿が消えていく。

この指には魔力的加護、すなわち、オプションとして『透明』が付加されている。

シーフのスキルを持たない私は、深いダンジョンなどに潜って行く際、とても重宝している。

完全に姿が消えたのを小型の鏡で確認して、私は塔へと入って行った。





コツン  コツン

石畳を歩く。

崩れかけた外観通り、内部も相当荒れ果てている。

床に敷き詰められた石は所々砕け、壁もそのほとんどが崩壊している。

唯一アーチ状と思われる入り口と、そこかしこに立てられた柱が、塔を支えていた。

荒廃が激しいのか、空気は埃まみれで、呼吸も少々しづらい。

「(帰ったらシャワー浴びないと・・・)」

そう心で呟きながら、私は塔の内部を進んでいった。

まずは塔の上部、そこからアリアンと地下とに分岐するオブジェクトがあったはずだ。

先に行ったルイは、大丈夫だろうか。

少しだけ心配になって、私は早足で駆けていった。






塔のフロアを、着実に登っていく。

それぞれのフロアでは、多少敵に感づかれるものの、苦も無く通過していく。

時間の浪費を防ぐため、たとえ攻撃されても反撃はせず、そのまま振り切る。

ランサーとして訓練された私の脚ならば、それは容易なことだった。

・・・ちょっとだけ、アルタがいなくて良かった、と思ってしまう。

足手まといなどではなく、危険な目に遭わせずに済む、という意味合いが強い。

私と彼とでは、脚力に違いがある。

取り残された彼が攻撃されるのは、正直我慢なら無い。

あの洞窟の時もそうだったが、なぜか彼のことを放ってはおけない自分がいる。

数年来の付き合いになるから、仲間意識が目覚めるのも当然なのだが・・・。

なんだか、それとも違う気がする。

「・・・今は任務に集中しよう」

その先を考えてはいけないような気がして、雑念を振り払うかのように、軽く頭を振る。

ルイに追いつかねば。

そう自身に言い聞かせて、私は塔を駆けて行った。













幸い、ネクロマンサーやリッチに見つかることも無く、地下へと降りていく。

地下の構造は、それまでとは打って変わり、割と綺麗なものだった。

部屋ごとの仕切りや広さは、1階から上へ続く各フロアとは一変して

かなり複雑になっている。

出てくる敵も、地下を潜るにつれて徐々に強力になっていく。

大抵の怪物には透明になった私が見えていないが、それでも実体はある。

細心の注意を払い、気配も一応隠してはいるのだが、それでも感の鋭い敵は、襲ってくる。

格下相手に逃げるのは少々気乗りしないが、場合が場合だ。

攻撃を捌きつつ、地下へと進んでいった。

やがて、目的のフロアに辿り着いたとき、ルイはそこにいた。

「遅かったな」

開口一番にそう言われるのも何だが、ルイが無事で少し安心した。

「私はルイのように、影が薄くならないからねぇ」

彼の不満を、軽く受け流す。

それでこちらにまだ余力が残っている、と判断したのか

「行くか、対象はこの先にいるはずだ」

そう言って、彼は奥へと向かって歩き始めた。

コクン、と一度頷いて、私は彼の後を歩いていった。





名も無い崩れた塔、地下8階。

中央に正方形の吹き抜けを持つその構造は、それらを囲むように、まるで迷路のような

作りをしていた。

通路には、真夜中にも関わらず多くの敵が徘徊している。

「・・・あっちの奥にデーモン、その手前通路には目玉数匹、か」

通路に面する入り口に身を隠しながら、ルイがそう呟いた。

彼の得意とするスキル、足音探知で敵の居場所を探った結果だった。

「・・・OK、タイミングは合わせるわ」

ややしゃがむような姿勢で奥を窺いつつ、急襲する機会を待つ。

合図は、ルイが打って出た瞬間。

恐らくルイが出てコンマ1秒とかからず、自分は前線に躍り出るだろう。

後は、身体が勝手にしてくれる。

いくつもの死線を越えてきたこの身体が、全て自動で行ってくれる。

「・・・いくぞ!」

たん、と彼は駆け出した。

その両手には、ありったけの投具が握られている。

「・・・ッ!」

ルイが通路に飛び出したのをきっかけに、脚が動き出す。

標的は、奥のデーモン。

渾身の一撃を持って、両断にかかる。














それは、一陣の風のように思われた。

地下深くにあるこの場所において、風が吹くなど稀有なことであった。

たとえ自分たちが飛ぶために風を起こす存在であったとしても、それ以外に風を感じれば

それはとても珍しいこと。

そんな久々の風を翼で感じていた2体は、自分の脇を通る風に一瞬、瞳を奪われた。

瞳に一瞬だけ映ったそれは、突風の如き人間。

常識を遥かに超えた速度を持つその人間は、深紅の瞳で奥だけを見据えている。

まるで、自分たちなど初めから見ていないように。

侵入者に気付くが、しかしそれは既に遥か彼方。

風を風だと感じるのは、自身を通り過ぎた後であるように

風を越える速度で脇を通り過ぎた人間は、そのまま奥へと疾駆する・・・!

「・・・!」

突然現れた人間に、デーモンはマントを翻し迎撃態勢に移る。

だが、遅い。

振り返るように上半身のみを向けたデーモンの瞳には

既に袈裟に斬りかかる、紅き瞳の槍兵の姿が―――














タイミングは、この上無く完璧だった。

自身の速さを活かせば

手前の2体に悟られることはあっても、対応はさせない自信があった。

気付かれようが、気付かれなかろうが、結論としては「攻撃されるか否か」。

妨害さえ無ければ、たとえ気付かれたとしても全く問題は無かった。

後は、彼が上手くしてくれる。

ゆえに、見る必要も無い。

ただ、目前のデーモンにのみ狙いを定める。

対象もさすがと言うべきか。

マントを翻し、突如現れた侵入者に対し迎撃しようと試みる。

だが、遅い。

振りかぶったランスを、走らせる。

鎖骨から入ったそれは、確実にデーモンの胸、腹を薙ぎ払う。

当初の目論見の通り、デーモンは噴水のように血を噴出しながら、絶命した。














ルティがデーモンを斬り捨てる。

グラリ、と力無く、ゆっくりとデーモンが自らの血溜まりに崩れ落ちる。

彼女の奇襲が、成功した。

しかし、まだ問題が全て片付いたわけではない。

デーモンの手前にいた目玉たちが、一斉にルティを攻撃すべく、動き出す。

さすがのルティも、攻撃の直後に、それも背後からの攻撃を回避することなど不可能だ。

つまり、今の彼女は無防備。

目玉から吐き出される火球は、確実にルティに命中するだろう。

そんな危険を顧みず、彼女は敵を切り捨てた。

まるで、結果など既に分かっているかのように。

―あぁ、まったく。

握り締めた投具から左右に1本ずつ、投具を振り分ける。

―口ではいつも喧嘩ばかりしているくせに。

投具を投げる行為は何百、何千と行われてきたこと。

―こういう時には、しっかりと背中を預けてきやがる。

外すという考え自体、既に愚考にすぎない。

ゆえに

ただ、両断しろとだけ念じて、俺は腕を振りぬいた。

















目玉が、一際大きく見開かれる。

それは攻撃の瞬間。

瞼が閉じられる過程において、火球が射出される。

それで目前の槍兵は燃える。

悲鳴にならない悲鳴を上げて、まるで踊るようにその辺を駆け回り、絶命するだろう。

想定されうる結末を想像し、攻撃に移ろうとしたそれは

瞼を下ろせないことに気付いた。

おかしいな、と巨大な目玉は、脇にいたもう一匹を見て、悟った。

あぁ、なんだ、と。

既に両断されているのでは、瞼を閉じることも出来ぬと

まるで他人事のように見つめて、闇に視界が閉ざされた。













べしゃ、と背後で、水溜りの中に何かが落ちる音がした。

振り返ると、血なのか何なのかよくわからない水溜りの中で、何かが死んでいた。

そんな何かの後方から、彼が近づいてきた。

「なんとか成功したな」

足元と、奥で崩れ落ちているそれを見て、彼が言った。

「そうね、先へ進みましょう」

槍を一回振って、奥へと進みだす。

彼に向けた背中が

相変わらず容赦無いねぇ、と

まるで笑っている顔が想像できるような、そんな声を聞いた。














最奥になるであろうその部屋に、はたして、やつはいた。

他のやつに比べてややでかい瞳が、私と彼を捉える。

おそらくは、それで敵とみなすには十分だったのだろう。

瞳の前に突如として現れた魔法陣から、握りこぶしほどの火球が放たれた。

放たれた火球は弾丸となって、貫くほどの速度で迫ってくる。

「・・・!」

とっさに構えた槍で、防ぎにかかる。

頭上から斜めに構えた槍へ、火球が直撃する。

槍に直撃し、霧散した火球は飛び火となって肌や髪を焼く。

「・・・この!」

火球が消え去ったと同時に、敵に斬りかかる。

炎のダメージ自体に、さほど殺傷力は無い。

多少のダメージは、覚悟の上だ。

軽症で勝利を得られるならば、それで十分。

石造りの床を、疾走する。

相手の瞳の中心に槍を突き立てよう。

それが私に傷をつけた代償だと、敵に思い知らせるために。

対象まで残り数メートルとなった時

不意に、視界に捉えていたやつの姿が【消えた】。

「・・・え?」

思わず、そんな声が出ていた。

たしかに、対象はそこにいたはずだ。

だが、消えた。

瞬間移動の類など、この敵は持ち得ないはずだ。

なによりも、気配が動いていない。

ならば、姿など見えずとも、気配を頼りに貫こう。

一瞬の迷いは、経験という決して裏切らない知識に、かき消された。

ランスの射程範囲、槍を突き立てるために跳躍した身体が、宙を舞う。

「ラピッド―”刺し貫く―”」

ランスの切っ先が、揺らぐ。

斬撃が複数の閃光と化すこの技ならば、相手は逃げる術すら無い。

閃光と化した6発の斬撃が、前方の空間に惜しげもなく展開される・・・!

「―スティンガー!”―神速の槍!”」

気配が動いた様子は無い。

勝った、と。

密かな確信を抱いたそれは、しかし―




















「(決まったな・・・)」

火球を捌いた後のルティは、まさに神速を以って、相手に斬りかかって行った。

攻撃をされた直後が、攻撃をする側にとって最大の勝機であることを

この化け物は知らない。

魔眼持ちと言われたそれは、実にあっけない終わりを迎えることだろう。

せめて、最期だけはみとろうと、視線は彼女を追う。

「・・・え?」

不意に、宙に跳躍しようと疾走していた彼女から、思いもがけない声が発せられた。

何を驚くことがあるというのだろうか。

敵は目前にいて、彼女はそれに向かって疾走していたはずだ。

しかし、今目前で跳躍しようとする彼女は、明らかに対象を見失っている。

それでも、攻撃しようとする意志は健在なのだろう。

彼女がもっとも得意とするスキルが、今まさに、放たれようとしている。

ダン、と一際大きく、彼女は跳躍した。

同時に、彼女の持つランスが揺らぐ。

やがて閃光と化した斬撃が、大気を滑るように一点へと集中される。

恐らく、彼女は必勝を確信していただろう。

彼女の槍には、そんな思いが見て取れた。

だが―

「な・・・」

あろうことか、ルティは攻撃を外した。

瞬時に放たれた6発の閃光が、虚しく化け物の頭上を走る。

「・・・ルティ、後ろへ跳べ!」

瞬時に、両指の間に投具が装填される。

「ダブルスローイング!”双翔飛刀!”」

ルティへの反撃を防ぐため、投擲による援護を行う。

指の間に挟まれた投具が投げられようとしたその時

巨大な瞳が、こちらを振り向いた。

ルティから注意が逸れるのならば、むしろそれは好都合。

改めて敵を注視したその時、敵の姿が視界から消えた。

「・・・!」

先ほど、ルティが疑問の声を上げていたのを思い出す。

だが、それがどうした。

敵は隠れたわけでも、飛び去ったわけでもない。

その場に居続けているのならば、この一振りで決着はつく。

握り締めていたものを、空間に放つ。

鋭い速さで疾駆するそれは、間違いなく敵の肉を抉る。



確かな狙いをつけたはずのそれは、敵が少し前までいた空間を走る。

後ろの壁に、投具が刺さる音が聞こえた。

「(どうなってるんだ・・・!)」

たしかに狙いはつけたはずだ。

なのに、なぜ外れなければならないのか。

「ルイ、よけて!」

難を逃れていた彼女の一言で、混乱から醒めた。



目前の巨大な瞳が、魔法陣を描いていた―――
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完結ってこの「衝動」がだよね??
wktkして待ってるぜ!!
ハクロン | URL | 2008/04/25/Fri 12:52 [EDIT]
ハクさん>
そうですね、次回で「衝動」を終わらせて第十二夜のほうに進められたら、と思っています。
ティルナ | URL | 2008/04/27/Sun 10:18 [EDIT]

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