趣味に生きる

紫鯖で活動してい『た』、とあるランサーの日記。

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11( ゚∀゚)o彡°11( ゚∀゚)o彡°
めり | URL | 2008/04/16/Wed 17:13 [EDIT]
意味深な日記・・・
誰の日記か頭の中で妄想がフル回転中だったり^-^
今後の展開が気になる(・∀・)ニヤニヤ
れいでぃ | URL | 2008/04/17/Thu 16:10 [EDIT]
めりさん>
現在、鋭意シナリオ考え中ですw
レイさん>
今までのストーリーから推理してみてください。
この古畑タイプでもあり、金田一タイプでもある微妙な読み物にチャレンジしているわけですが、精一杯謎を撒き散らしたいと思います><
ティルナ | URL | 2008/04/17/Thu 16:14 [EDIT]

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第十夜 ”日記”

小説っぽい読み物 2008/0415 Tue 22:41:27
第十夜おめでとうございます!!1

こんばんは、作者です。

いや~、まさかこんなに長くなるとは思いませんでしたよ。ほんとに。

これも応援してくれる読者様のおかげです。本当にありがとうございます。

区切りがちょうどいいので人気投票でもしてみようかな。

いや・・・ルティがぶっちぎりっぽいから止めておこう (;・∀・)

え~っと・・・

とりあえず、これからも応援、よろしくお願いします。

それでは、本編をお楽しみください m<_ _>m
白い月が、夜の街を照らす。

家々は一日の終わりを告げるかのように、眠りについている。

道行く人影は、誰もいない。

そんな静寂を破るかのように、駆けていく足音だけが、響き渡る。

ご近所迷惑など、あまり考えてはいなかったらしい。

・・・ただ、彼女のことが心配だった。





「あら、おかえりなさい」

宿に帰った俺たちを迎えたのは、ルティだった。

驚いた俺たちを見て

「心配かけてごめんなさい、でも、もう大丈夫だから」

微かに微笑みながら、入り口で立ち尽くす俺たちに、彼女は言った。

だが、言葉とは裏腹に、彼女の足取りは重そうに見えた。

「ルティ、あまり無茶するなよ、それに、その目・・・」

言いかけて、改めてルティを見る。

漆黒を称えていた彼女の瞳は、洞窟で見せた、あの紅い深紅の瞳へとなっていた。

「えっと、これは、その・・・・」

歯切れ悪く、ルティが言う。

そんな彼女の応答に耐えかねたのか

「とりあえず居間に行こうぜ、ここじゃ冷えるだろ」

そう言って、ルティの横をスタスタと歩き、ルイは居間へと移動していった。

「・・・・」

「・・・・」

その場に残された彼女と、顔を見合わせる。

なんだか、とても気まずい。

「とりあえず、中に入ろうか」

「・・・そうね」

玄関から居間へと向かう。

パタン、と背中が玄関の入り口が閉まる音を聞いた。










居間へと移動する。

何か飲み物を用意しようと、台所へ移動する。

ルイは早々にテーブルにつくと、中央に置かれていたお茶請けに手を伸ばした。

後からやってきたルティも、静かにテーブルへと座った。

「俺、お茶で頼むわ~」

ルイからの、緩んだ要求が飛んでくる。

空気の読まなさはいつも通りなので、ほとんど気にはならなかった。

「りょーかい、ルティは何を飲む?」

そんなルイの言葉を軽く受け流し、後からやってきたルティへと声をかけた。

「あ、私はホットミルクで・・・」

申し訳なさげに、彼女はそう言った。

「了解、じゃ、俺は紅茶を、と・・・」



やがて、出来上がった飲み物をそれぞれのカップに注ぎ、テーブルへ持っていく。

2人はそれぞれ感謝の言を述べて、置かれたカップを口に運んだ。

自分の分もテーブルに乗せ、席へ着く。

3人揃ってテーブルに腰掛けたとき

それはミーティング開始の合図という、この宿独特の暗黙のルールがあった。

「で、ルティ。その目は一体」

真っ先に思った疑問を、ルティにする。

「私もまだ、よくわからないの・・・目を覚まして、鏡を見たら既にこうなっていたわ」

でも体調になんら影響は無い、と彼女は言った。

それと、と彼女は付け足した。

「言葉で説明すると面倒だから、まずはこれを見て――」

言ってルティは自身のランスを取り出すと、なにやら集中しだした。

何をするのか、と思った瞬間

ルティのランスを、薄紅色の魔力が覆っていった。

「これって・・・」

それは、自分の記憶に間違いがなければ

洞窟で怪物を一刀の元に両断した、刃ではなかっただろうか。

「目を覚ましてしばらく経った後、試しにしてみたら、出来たの」

「たぶん、物質に魔力を通すことで、射程も、威力も上昇させることが出来ると思う」

あまり長続きしないけど、と言って、彼女は槍を自らのカバンにしまった。

「じゃぁ、その瞳はその力を行使した結果、そうなったと?」

肯定の意味を込めて、彼女は静かに頷いた。

魔力行使の結果、彼女に備わった新たな力。

魔力を使った攻撃でありながら、物理的な攻撃という矛盾した力。

「まぁ・・・明日あたりローザさんに聞いてみるか」

頭を軽く掻きながら、そう呟く。

「明日の話が出たところで、明日の予定についても話し合っておきますかの」

妙な老人口調で、ルイが言った。

「そうだな・・・俺は明日、スマグに行く」

「スマグへ?」

ルティが疑問の声を上げる。

そういえば、ルティはまだ何も知らされていないことを、思い出した。

「ルティが倒した化け物から、一枚の紙が出てきてね。ローザさんの趣味がてら、スマグのヴォルターさんに解析を頼むよう、頼まれた。だから、明日はローザさんのところに寄って、それからスマグへ行こうと思う」

「それなら、私も――」

一緒に行きたい、と言いかけているルティを、片手で制す。

「ルティはまだ、身体が本調子じゃないだろ。俺たちのことはいいから、せめて明日だけでも休んでおいてくれ」

先ほど、玄関で会ったときの彼女のことを思い返す。

口では大丈夫とは言っていたが、恐らく無理をしているに違いない。

「そうだな、アルタの言うことに賛成」

片手を上げて、ルイが賛同の意を表す。

それを聞いたルティは

「・・・わかったわ」

やや不満そうに言いながらも、提案を受け入れてくれた。

「よし、じゃぁ、今日はここらへんでお開きにしよう。風呂行ってくる」

話がちょうど良い所で終わったことに満足したのか、ルイがそう言って立ち上がった。

「私も、そろそろ寝るわ」

ルイが立ち上がったのと同時に、ルティも自室に戻ろうと立ち上がった。

「ん、おやすみ、ルティ」

「おやすみ、アルタ」

2人が居間を後にした後、カップを片付けて部屋へと戻る。

ともかく、ルティの意識が戻って良かった、と

今日一日の出来事が終わったこの時に、ようやく思った。


---------------------------------------------------------------------


翌日

太陽の光を眩しく感じながら、目が覚めた。

昨夜、遅くまでミーティングをしていたせいだろう。

時計の針は、じきに午前11時を指そうとしていた。

ベッドから、起き上がる。

寝ぼけた頭を覚醒させつつ、今日の予定を反芻する。

ルティが留守番をし、ルイは別件で用があるということだったので

諸々の雑務をこなし、ローザさんのところへ向かうことにした。

出かける際

「気をつけてね」

ルティのそんな一言が、妙に嬉しかった。

「あぁ、行ってくるよ。夕方には、帰るから」

「えぇ、待ってるわ」

玄関先での会話を終えて、宿を後にする。

天気は今日も快晴。出かけるには最高の1日になりそうだ。
















「――というわけなんです」

「なるほど」

これまでの経緯を聞いて、ローザさんはずれた眼鏡を指で上げた。

「魔力による物理的な攻撃、か。だとすれば、ルティの攻撃力に上限は無く、また回避は困難を極める上に防御は不可能ときたか、ずいぶんと人間離れした力を身につけたものだな、やつは」

くわえたタバコを指で挟み、ローザさんは一息ついた。

「あと、彼女の瞳についてなんですが・・・」

彼女は体調に何とも無い、と言っていたが、少々の不安が残る。

念のため、ローザさんに尋ねてみた。

「深紅の瞳、だろう。恐らく話の通り、魔力を一時的にとは言え全力で開放したのが原因だろう。ランサーたちの中には、稀に魔力に特化したやつがその瞳を持つと聞く。魔力行使に伴う瞳の変色は、彼女たちの血に悪魔の血が混ざっていることが原因とされているが、ルティもその類かもしれん。まぁ、深紅の瞳自体は魔眼の類では無いから、周囲に危害を加える、などということはないだろう。ただ、一度変色した瞳は・・・そうだな、ゆで卵を想像してみろ」

「ゆで卵・・・ですか?」

突如聞き慣れた、それでいて身近なものの名前に、鸚鵡返しに言い返す。

「そうだ、一度茹でられた卵を冷却しても、2度と透明感のある白身には戻らんだろう?原理は違うが、それと同様に一度魔力を全力で行使したルティの瞳は、2度と元には戻らん。まぁ、だからと言ってルティの生活に支障をきたすようなことなど、決してありはすまいさ」

だから安心しろ、とローザさんは指に挟んだタバコを口にくわえた。

その顔は、なんだか意地悪く笑っているように見えた。

「・・・あまりからかわないでください」

溜め息混じりに、ローザさんに言った。

「おっと、つい地が出てしまったな。許せ」

なにせ悪魔だからな、とローザさんは言った。

この人の場合、悪魔じゃなくても素がこのような気がするのは気のせいだろうか。

ともかく、この話題から遠のくため、別件に触れる。

「あと、例の紙ですが、これからスマグへ行って来ます」

「例の解読の件だな、なら、これも持っていけ」

俺で遊ぶことに満足したのか、あっさりとローザさんは別件について触れた。

何も無い空間にローザさんが空の右手を差し出すと、そこには複数枚の

自分の持っている紙に良く似た紙が握られていた。

「他の冒険者が回収してくれたものだ、それと同質のものであることは間違いないだろう」

「ありがとうございます。じゃ、行ってきますね」

「うむ。解読が終わったらすぐに報告に来るようにな」

「わかりました」

では、と片手を上げて、その場を後にした。

いってらっしゃ~い、と

背を向けているのに、なぜか軽く手を振ってるローザさんのイメージが、容易に想像できた。

















「わかりました、この紙の文章を解読するんですね?」

事情を話すと、ヴォルターさんは快く引き受けてくれた。

解読には時間がかかる、ということで、暇つぶしにスマグを探索する。

しかし、場所が場所なだけに、あまり見て回る場所も無い。

仕方なく、中央の噴水に陣取る。

噴水では、相変わらず観光客らしき人々が、お金を投げ込んでいた。

ぼんやりと、空を眺める。

最後に流れる雲をじっくりと眺めたのは、いつのことだったろうか。

物思いに耽る。

雲は形を変えながら、やがて視界の空から消えた。














「解読が終わりましたよ」

いつからそこにいたのか、気付けば自分の正面に、ヴォルターさんが立っていた。

「あ、すいません。なんだかボーっとしてて・・・」

「気にしないでください。私も先ほど来たばかりですから」

柔らかな物腰に、心が穏やかになる。

同時に、やはり少し申し訳なく思った。

「とりあえず、私の研究室へ向かいましょう」

話はそこでします、とヴォルターさんが言った。

静かに頷き、彼の後について行った。

研究室に着いた俺は、勧められるまま、ソファーへと腰掛けた。

対面に向かい合う形で、ヴォルターさんも腰掛ける。

「率直に言うと、どうやらこれは日記みたいですね」

自分が持ってきた紙と、なにやら訳語された紙の両方を持って、ヴォルターさんが言った。

「・・・日記、ですか?」

少々意外に思い、改めて問い直す。

「はい。今、内容を読み上げますね。途中、まだ足りないページなどがあるので、そこらへんはご容赦ください」

そういうと、彼はおもむろにその内容を、読み上げ始めた。














”そうして、私は1人になった”

”けれど、私がしたことに間違いは無かったのだ、と”

”静かで、それでいてこの綺麗な月を眺められただけで、私はそう感じた”

”あいつがあの時出した条件は、正直気に喰わなかったけど、今はそうでもない”

”それほどまでに、この蒼い月は私の不満を拭い取ってくれる”

”さて、これからどうしたものか”

”とりあえず、明日から世界を見て回ることにしよう”


「日付としては、これが一番新しいものですね」

一枚目を読み上げて、ヴォルターさんは2枚目を読み上げる。









”とある村に着いた”

”ブリッジヘッドから北東に位置するこの村は、周囲を山で囲まれていた”

”村に来て印象的だったのが、サマナーとビーストテイマーの少女たちとの出会いだった”

”彼女たちの戦い方もそうであるが、なによりあの年齢でいっぱしの冒険家なのだ”

”家を焼かれ、両親を殺されて、止むを得ず旅に出た私とは大違いだ”

”そう、彼女たちは自分の意志で冒険家をしている”

”私にも、あんな生き方が出来ただろうか”

”まぁ、こういうことはクヨクヨ考えていても仕方ない”

”この村を出た後、今度は西方に行ってみよう”



「日付は3日後のものとなっていました。」

3枚目を、読み上げる。









”次の街まではまだ幾分か、時間がかかりそうだ”

”まぁ、時間はたくさんあるのでそこまで困りはしないが・・・”

”それでもやはり野宿はあまりしたくない。何気に夜盗も多いし”

”でもまぁ、そんな夜盗も私の槍にかかれば一発なんだけど・・・”

”それにしても、この槍はなかなか使い勝手がいい”

”以前はあまり使用してなかったが、今はメインで使用している”

”弓もそうだが、もしかして私は槍と弓のほうが向いていたのではなかろうか”

”だとしたら・・・・いや、今更憎まれ口を叩いたところで無駄だ”

”今日はもう遅い、明日に備えて寝るとしよう”









「日付は2枚目のものから4日後でした」

どうやら気が向いたときに、日記を綴っていたようですね、と彼は言った。

4枚目が、読み上げられる。










”旅の途中で、別の旅人さんと出会った”

”なんとはなしに話をしたが、やはりこういう交流は大事だろう”

”それにしても、話の途中で旅人さんに何度笑われことか・・・”

”「あんたの話し方、やけに古風だねぇ」、なんて・・・”

”まだ23の自分としては、なんだか無性に悲しくなる・・・”

”・・・書いてたら、唐突にお酒を飲みたくなった”














「次の5枚目で最後ですが、少々日付が飛んでいますね」

ペラ、とまとめられた紙をめくり、ヴォルターさんは5枚目を読み上げる。








”いよいよ私にも、終わりの刻が近づいているらしい”

”まぁ、薄々予感はしていたが、やはり世界のシステムはよく出来ていると思う”

”一応、悔いを残さないよう、やってきたつもり”

”それにしても、この日記もだいぶボロボロになったなぁ”

”それでも、長い付き合いの代物だ”

”こういう品にも、やはり愛着が湧く”

”というか・・・いつかこの日記が発見されて読まれたとしたら・・・”

”・・・あまり考えないようにしよう”

”さて、残り少ない時を、どう過ごそうかね”










「以上が、この紙に書かれていた内容です」

「恐らく、まだ複数枚のページがあると思われます」

言ってヴォルターさんはまとめられた書類を、俺に渡した。

「誰かの日記、ですか・・・一体誰なんでしょう」

「さぁ・・・・そこまではちょっと・・・申し訳ない」

暗い顔で、俯く。

「いえいえ、解読が出来るだけでも素晴らしいですよ、非常に助かりました」

礼を述べて、立ち上がる。

「いえ、こちらこそ大したお役に立てず、本当に申し訳ないです」

自分が立ち上がったのと同時に、ヴォルターさんも立ち上がる。

去り際

「もし、また手に入れたら、いつでもお持ちください。解読してさしあげますので」

「ありがとうございます、ぜひ、そうしたいと思います」

各々礼を述べて、部屋を後にした。

・・・誰かの日記、か。

廊下を歩きながら、持ち主不明の日記について、考える。

それにしても、なぜ怪物たちは、そのようなものを持っていたのだろうか。

謎がさらに深まる。

それに、本来の目的も忘れてはならない。

ルティの復讐対象の片割れも、まだ何の手がかりも無いのだ。

まぁ、こればかりは仕方が無い。

とりあえず、ローザさんの所へ行くとしよう。

今は、ローザさんの手伝いをしていたほうが、なんとなく真実に近づけそうだ。

研究所から外へ出る。

時刻はやがて夕刻。

ルティにいらぬ心配をかけぬよう、早々に帰るとしよう。
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11( ゚∀゚)o彡°11( ゚∀゚)o彡°
めり | URL | 2008/04/16/Wed 17:13 [EDIT]
意味深な日記・・・
誰の日記か頭の中で妄想がフル回転中だったり^-^
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れいでぃ | URL | 2008/04/17/Thu 16:10 [EDIT]
めりさん>
現在、鋭意シナリオ考え中ですw
レイさん>
今までのストーリーから推理してみてください。
この古畑タイプでもあり、金田一タイプでもある微妙な読み物にチャレンジしているわけですが、精一杯謎を撒き散らしたいと思います><
ティルナ | URL | 2008/04/17/Thu 16:14 [EDIT]

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