趣味に生きる

紫鯖で活動してい『た』、とあるランサーの日記。

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シーフかっこいいwwwwwwww
ハクロン | URL | 2008/04/17/Thu 12:57 [EDIT]
DFの演出には苦労しました (・∀・;)
かっこよく表現出来て良かったと思ってます・・・w
ティルナ | URL | 2008/04/17/Thu 16:11 [EDIT]

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第九夜 ”夢幻ノ境地(後)”

小説っぽい読み物 2008/0412 Sat 02:07:18
こんばんは、リアの鎮圧に乗り出している作者です。

今回、初の試みだった前編・後編。

次でいよいよ十夜突撃。

それに向けて良い足がかりにしたいと思います。

では、本編をお楽しみください m<_ _>m
「さて、今日は何が出るのかね~」

ふざけた口調で、男は言った。

暗い洞窟。

滝が洞窟の真上にあることもあり、泉じみた水溜りが当たり一面にある。

洞窟への地下へと続く通路は、そのほとんどが迂回路と化していた。

行きが面倒なんだよなぁ、と男は一人ごちる。

洞窟には、男の声と水滴の落ちる音しか聞こえない。

海が近いせいだろう。

洞窟の風には、若干、潮の匂いが含まれている。

「ま、巻物や灰が手に入ればすぐにオサラバだし」

これから行く先での出来事を糧にして、男は進んで行った。

しかし、と男は周囲を見渡す。

「人、いないなぁ・・・」

きょろきょろと、まるで人ごみの中で友人を探すかのように、周囲を窺う。

男の頭の中では、ここはソロの冒険者が多い地として有名な場所である。

ヴァンパイアが巣食っているという地下8階以外にも、一日に多くの者がここを訪れる。

狩場争いも、時には起こるほどである。

だが、今日に限って人はおろか、モンスターとも遭遇しない。

「ま、いなければいないに越したことは無いんだが・・・・」

そんな日もあるだろう、と男は気楽に結論付けた。

地下2階、3階と下り続ける。

しかし、そこまで降りても、いまだに人はおろかモンスターにすら出会わない。

男は、少々不気味に思い始める。

いつもは冒険者の気合とモンスターの殺気が交じり合うこの洞窟。

男は、その雰囲気が好きだった。

殺<や>るか殺<や>られるか、という雰囲気は、さながらギルド戦争を彷彿とさせる。

生死の境をまたがっての戦闘こそが、自分にとっての生き甲斐である、と。

しかし、そんな男にとっての聖なる場は、今は何人にも汚されない静寂で包まれている。

地下4階の中ごろまで来ても、誰もいない。何もいない。何も、音がしない。

1人であることも起因したのか

男はとにかく「生き物」を探すために、少々早足で進み始めた。









気がつけば、目的が「生物の探索」になっていた。

滑稽だと理解しつつも、男は歩を早めた。

地下5階。

・・・いつから、男は小走りから全速力で走るようになったのだろう。

まるで世界にいるのは自分1人だけ、という錯覚を覚えてしまうほど、男は混乱していた。

漠然とした不安に呼吸が荒くなる。

冒険者としての感が、嫌な時にも的確に警告を告げる。

『そこは危ない、早く離れろ、早く先へ行け、早く走れ速く走れ速く早く疾く速く早く速く早く早く早くはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤ―――――!!!!!』

ただ、犬のように走り続けた。

息が切れて舌を出しながらも、男は速度を緩めることはしなかった。

身体全体が男に止まれと呼びかける。

しかし、男はそれら全てを無視した。

ここにいては危ない、と。

ゆえに、早く逃げなければ、と。

本能が告げるのに対し、理性はそれに抗う。

一体何から?俺は何に追われてる?いつから追われてる? 何もいないのに?

疑問の螺旋を脳内で、現実では地下へと続く階段へ向かって

男は、洞窟内を下っていく。

そうして、男は終着地点に辿り着いた。

「あ――れ?」

間の抜けた声が、人の手が加えられたような壁面に吸収される。

ソルティケーブ地下6階。

今まで洞窟のような構造をしていた風景の変化に、男は安堵した。

通いなれた男には、今日ほどこの景色をありがたく思う日など、無かったであろう。

人の手が加えられた、という事実だけでも、男を落ち着かせるには十分だった。

「・・・なにやってんだ、俺」

無性におかしくなった。

いつも通ってきた道が、今日に限って無人だっただけ。

それに自分は取り乱され、あろうことか全力疾走していた。

「はは、あははは・・・」

喉が、他人のように笑っていた。

「はははははは!あははははははは!」

洞窟中に響き渡るほどの笑い声が、こだまする。

今日ほどおかしな日は無い、と男が思った途端。

ボト、と何かが天井から落ちてきた。

ヤシの実ほどの大きさのそれは、男の目の前に落ちてきた。

何事か、と男がそれに目をやると、それは蜘蛛だった。

黄色い身体に鋭い歯を持つそれは、ソードスパイダーの類だろう。

さしたる実力も無く、男の目前に、それが「落ちてきた」。

そういえば、と男はふとした疑問を頭の中に思い描いた。

なぜ/それは考えてはいけない気がして

自分は/それを考えてしまえば後には引けなくて

ここに来てここまで安堵してしまったのだろう/そこで自分が『終わるのだと』

視線を、頭上に移す。

そこには、まるでエサはまだかと天井をひしめき合う、無数の蜘蛛たちの姿。

その中の一匹と、男は目が合った。

いや、実際に目が合ったかどうかなど、男は知る由も無い。

ただ、蜘蛛はそれを合図にしたかのように、男に飛び掛ってきた。

ひしめき合っていたバランスは、その一匹により崩された。

それにあわせたかのように、まるで雨のように、男に蜘蛛が群がっていく。

「―――!!!!!!!!」

悲鳴など、声にはならない。

悲鳴を発する口の中には、既に蜘蛛が入り込んでいる。

手首に激痛が走った。まるで剣で手首を跳ね飛ばされたみたい。冗談抜きで痛い。

逃れようと脚を動かそうとしたが、脚そのものの感覚が無くなっていた。

脚の指以前に膝から下の感覚すら無い。

斬られた側面から徐々に感覚がなくなっていく。

左目は既に喰われていたので、血に濡れて残った右目でどうなっているのか見た。

痛みでもはや何がどうなっているのか認識出来ない。

ただ、訳の分からないものが自分にたかっているだけ。

なにをたべているのかなど、みないように

の こった の は じぶ んの か らだ だ け

く ものす きま か ら てあしの ほね み えた

いたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたい

いたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたたたたたいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

















やがて、何も無くなったその場所から、蜘蛛たちが再び天井に、静かに戻りだす。

時間にしておよそ5分。

天井で静かにひしめき合う蜘蛛たちは

再び来るであろうエサに対して、静かにその時を待つことにした。

洞窟内は、静まり返っていた。
-----------------------------------------------------------------------


「どう思う?」

同伴したルイに、尋ねる。

「どうもこうも・・・そっちはどうよ?」

全く同様の質問が、返ってくる。

ソルティケーブに辿り着いたとき、2人は真っ先におかしいと感じた。

「人がいないのはともかく・・・モンスターすらいない」

視界から捉えた情報を、言葉で表す。

「まさか、モンスターたちまで怖くなって逃げ出した、なんてことはないだろ」

「だよな・・・・」

2人して、頷く。

そう、来たときに真っ先に感じた違和感は、この異様なまでの「静けさ」だった。

犠牲者が最も多く出ている、という件から言えば、冒険者が少ないのはもっともだ。

だが、モンスターたちまでいなくなっている、というのはどういうことだろうか。

「とりあえず、先に進もう」

謎を解明するには、材料が少なすぎる。

「りょーかい」

半ば不気味な空間と化した洞窟を、2つの影が進む。

地下1階から、地下2階へと下っていく。

そのフロアも、岩と水溜りがある程度で、人も、モンスターもいない。

「・・・ルイ、足音は?」

「だめだ、全然聞こえねぇ」

言って、苦々しくルイは舌打ちした。

ルイは、シーフとして特化した能力を持っている。

その技能のうちの1つが、「足音探知」と呼ばれるものである。

熟練されればされるほど

遠く離れた人間や、異形のものたちの居場所がわかる、というものである。

しかし、そんなルイの能力を持ってしても、ここらへんには何もいない、ということである。

実際に周囲を見て回ったが、やはり生物らしきものはいなかった。

「一体どうなってんだ?」

背を向けて反対方向で探索をするルイに尋ねる。

「お前がわからないものを、俺がわかるわけないだろ」

岩の反対側を調べながら、ルイが言った。

「そうか、あと、ちょっといいか?」

「なんだよ」

探索を区切って、ルイがこちらを振り返る。

「気のせいならいいんだが・・・俺たち、誰かにつけられてる?」

そう、洞窟に入ったときから

まるで誰かに後ろからついて回られているような気がしてならないのだ。

その疑問を受けて、ルイは

「なんだお前もか。いや、なーんか俺も視線を感じるんだけどなぁ・・・」

思い当たる節があったのか、そう答えた。

ルイと共に再び周囲を見て回るも、やはり誰もいない。

第一、先ほどルイの足音探知でも、何の反応も得られなかったのだ。

論理的に考えて、ここには誰もいないと考えるほうが妥当なのだが・・・。

「なんか、矛盾してるな」

曖昧な、けれど一番適しているであろう現状を口にする。

「そうだな。ったく、ローザの姐御も無理難題な仕事を持ってきたもんだ」

やれやれ、と言わんばかりに、ルイが溜め息をつく。

「ここには何も無いようだし、先に行こう」

「あいさ、次のフロアにも何もいない、に100ゴールド」

いつから賭け事になったか知らないが、ともかく、先に進むことにした。

地下3階へと降り立つ。

やはり、何もいない。

「・・・ルイ、足音は」

恐らく、出てくる答えは決まっているだろうが、念のために聞いてみた。

「相変わらずだ、ここまでくると寒気すら覚えてくる」

言っていることとは裏腹に、その言葉には危機感が感じられなかった。

肩をすくめる動作をするあたり、ルイには幾分かの余裕が感じられる。

周囲に注意を払って、奥に進む。

もし、1人でこの場に来ていたら、はたして自分はこの静寂に耐えられただろうか。

いや、恐らく耐えられなかっただろう。

そもそも、この場所は主に1人でやってくる所だ。

今回のように2人で来ることなど、ほとんどありえない。

だとしたら、それはまさに天然の罠と言えるのではないだろうか。

冒険者のソルティケーブに対する伝統じみた習慣が、ここでは凶悪な罠に変貌する。

静寂さに精神をやられ、1人という孤独が焦燥という油断を生む。

それは、良く出来た檻のよう。

だとしたら、この静寂を生み出している張本人が、必ずいる。

「(『異常が無い』という『異常事態』を生み出している奴がいる、か・・・)」

弾き出された回答は、的を射ているように思えた。

「この洞窟には絶対何かがいる、気をつけていこう」

姿の見えない敵に警戒をするよう、ルイに呼びかける。

「まぁ、奇襲されないよう、気をつけるかね」

溜め息混じりに、ルイが答えた。

姿の見えない敵、それはこちら側は全く相手が見えていないのと同じである。

ゆえに、警戒をしても大抵が無駄に終わる、というルイの経験からの溜め息であった。

警戒を緩めず、地下4階、5階へと降りていく。

自然が作り上げた天然の洞窟も、この先からは一変したものになる。

脳内に焼きついた記憶から、次のフロアのマップを引っ張り出す。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

ここまで来ると、互いに会話も無くなっていた。

何もいないのであれば、何も起こらないのであれば、ここで引き返すことも出来るだろう。

しかし、なぜかそれが出来なかった。

歩を止めることが、出来ない。

この先に進めば、後戻りが出来なくなる。

本能が、理性が、自身の身体が、そう告げる。

「・・・どうする?」

隣で並んで歩くルイに、尋ねる。

ルイも同じようなことを想像していたのだろう。

「どうする、て・・・・進むしかないだろ」

中途半端に終わらせる気は無いのだろう。

覚悟を決めて、ルイと共に地下6階へと踏み込んだ。

瞬間

まるで何か、巨大な人食い蟲の胃の中にいるような、居心地の悪さを感じた。

人の手が加えられた壁も、石造りで均された床も

その全てが、消化器官の壁のように思えて他ならない。

そして、なにより

このフロアに降り立った途端の、敵の存在感。

ここまで来るのに何も無さ過ぎたことが原因なのか。

それとも、始めからこの数が尋常ではないのが原因なのか。

頭上から感じるそれは、無数の視線。そして、無数の威圧。

上を見上げれば、恐らく『そいつら』は襲ってくるだろう。

しかし、だからと言って上を見上げなければ良い、ということでもない。

それはさながら、時限爆弾に括り付けられているような、恐怖感。

1つ1つの存在感はそこらへんのモンスターくらいかそれ以下。

しかし、それが無数にあるというのであれば、話は別だ。

真正面を見据えたまま、わずかにルイのほうに視線を移す。

ルイもこの異常な気配を感じ取っていたのだろう。

いや、こと気配を感じることにおいては、恐らく自分よりも敏感だろう。

ルイは立ち尽くしたまま、なにやら呟いている。

すぐ隣にいる自分にさえ聞き取れないほどの、小さな声。

そんな自分に気付いたのか、ルイがこちらを見た。

身動きが取れない中で、その動きはごく自然なものだった。

こちらを見たルイは、小さく嘆息すると

「お前も剣士なら、覚悟を決めな」

はっきりと、周囲と、そして『天井にいるそいつら』にも聞こえる声で、ルイが言った。

ルイのその一言が、引き金になった。







「-!!」

天井にひしめきあっていた『そいつら』と呼ばれた蜘蛛たちは、奇声を発し

捕食対象にむけて降り注ぎだす。

メニューは成人の生肉2人分。

いつもよりも、1人分多いエサ。

あとはこの数を以って、より多くの食事にありつくために、牙を突き立てるのみ。

数時間前に訪れた男の時は喰い逃したが、今度は2名いる。

確実な食事を前に、蜘蛛たちは我先にとばかりに、男目掛けて飛びつく。

いつもならば、相手はそれで朽ち果てる。

血は恍惚とするほどの甘い飲み物。

肉は一度食べれば忘れられない、至高のメインディッシュ。

そう、目の前のエサは、その味を約束してくれているに違いない。

あと数秒の後にそれが実現する、と蜘蛛の誰もがそう思っていただろう。

そう

この場にシーフとしての能力に特化した彼がいなければ―――








「ダーティーフィーバー”穢れし血の狂乱”」

静かに呟いた途端、彼の周囲の時が止まった。

否、実際に時が止まる魔術など、彼は持ちえてはいない。

それは、彼の集中が常人、そして達人の域を逸した世界。

音も、動きも、何もかもが停止した世界において、彼のみが唯一動くことの出来る世界。

それは、アルタはおろかルティですら辿り着けなかった、『夢幻ノ境地』。

鮮明になった彼の頭脳は、ただ単純な動作をするための、部品となる。

殺すべき相手と、守るべき味方。

まだ距離がある敵と、襲ってくる敵。

見極めは、数秒で済んだ。

指と指の間に、己が愛用している投具をありったけの力で握り締める。

失敗など、考えるまでもない。

失敗など、することはない。

失敗など、するはずもない。

ただ、この身はこれより、己が敵を駆逐するための、機械となる・・・!







一瞬で、自分にたかろうとしていた敵が、ただの肉片となった。

誰がやったなどと、考えるまでもない。

実際は考える暇など無いだろうが、それでも結論は既に出ている。

敵を一瞬で屠った人物を、瞳に映す。

ルイの両手は、さながら機械の如く、四方に振りぬかれていく。

手には尽きることの無い投具。

小さいとはいえ斧の形をしたそれを、目にも止まらぬ速さで投げていく。

それも、一発も外れることは無い。

それもそうだろう。

彼は今まさに、敵を駆逐するための、機械となっているのだから。

自分と、そして彼の周囲には、彼の斧に直撃して息絶えたものの残骸が多数。

圧倒的に数の面で優位なはずの蜘蛛たちは、なぜか後数歩が進めない。

エサの側面から、頭上から、正面から、背後から。

ありとあらゆる方向から攻めても、まるで先を読み取っているかの如く、投具が放たれる。

放たれた投具は肉をえぐり、緑色の体液を巻き散らかせ、命をも掠め取っていく。

ルイのそれは、まるで踊るよう。

血と肉が飛び散る舞踏会場で、その音を背景に流すように、ルイが踊る。

周囲360度から来る敵に対して、一寸違わぬ投擲が繰り返される。

それは、いつまでも終わらないかのように思われた。

しかし、彼の踊りに付き合う相手がいなくなれば、終わるのは当然だろう。

あれほどひしめきあっていた蜘蛛たちが、今では只の肉片と化していた。

「無限」は所詮、人間が作り出した概念に他ならない。

処理しきれないほどの数を目の当たりにし、人間が都合の良いように作った言葉。

実際に、蜘蛛たちの数は無限などでは決してなかった。

ただ、途方も無く多かっただけ。

その数は有限に他ならなかった。

床一面が緑色の体液で覆われたころ、ルイの演舞は終わった。

「やれやれ、ずいぶんと下手になったもんだ・・・」

自嘲気味にそう言って、ルイは正面を向いたまま斧を1本、側面で蹲っていた蜘蛛に投げた。

ギィ、と短い悲鳴を上げて、瀕死だった蜘蛛は間違いなく死んだ。

「お疲れ、ルイ」

「あぁ、本当に疲れた」

短く言って、ルイは辺りを見回した。

「で、こいつらが原因だったのか?」

「そうだと思う」

多数の蜘蛛たちによる一斉攻撃。

これが、被害が最も多かった謎の原因であった。

「たぶん、犠牲者はまだ未熟な人達が多かったんじゃないかな」

だから蜘蛛の攻撃を捌ききれなかったんじゃないか、とルイに説明した。

それを聞いたルイは

「ある程度レベルの上がったやつが力を見せ付けようと訪れれば、最初からこんな惨事には

ならなかったろうさ」

今までの犠牲者を悼むわけでもなく、そう言った。

「帰ろうぜ、ローザの姐御に報告しなきゃならんこともあるし、ルティも気になる」

言ってルイは踵を返して歩き出した。

その後姿を追おうとしたとき、ふと蜘蛛たちの死骸の山に、宝箱を見つけた。

「ちょっと待った、ルイ」

慌ててルイを引き止める。

「宝箱があるんだが、ちょっと引っ張り出すの、手伝ってくれ」

蜘蛛の死体をかき分けながら、宝箱を掘り出していく。

やれやれ、とルイも死体を掘り分けていく。

やがて掘り出した宝箱を開けると、そこには一枚の紙が入っていた。

本の1ページとも見て取れるそれは、ローザさんが渡してくれたあの紙に、似ていた。

「あれ?これ、姐御がお前に渡してた紙じゃないか」

「そうだけど、書かれてる内容が違うみたいだ」

しかし、書かれてる内容は例の古代文字であったため、解読は出来なかった。

「ま、ここで考えても仕方ないし、後日考えればいいだろ」

ぶっきらぼうに言い捨てて、再びルイは入り口に向けて歩き出した。

書かれてる内容も気になったが、たしかにルイの言うとおりだ。

それに、ルティのことも気になる。

ルイと共に、早々にこの洞窟を離れていった。

蜘蛛の残骸は、やがて蟲たちに食されるだろう。





洞窟は、安寧に似た静寂さで、包まれていた。
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